海外のペダル系メディアやJHS Pedals公式サイトを見ていて、ちょっと面白い経緯のペダルを見つけたので紹介します。
発端:NOTADÜMBLËの回路取り違え事件
2025年5月、JHS PedalsはNOTADÜMBLËという、はんだ付け不要のDIYペダルキットをリリースしました。これは「Dumble」という伝説的なブティックアンプ(中古市場では15万ドルを超える取引もあるとされる高級機)のサウンドを再現することを狙ったキットで、オーバードライブ側とクリーン側の2チャンネルを切り替えられる構成でした(出典:JHS Pedals公式、Guitar.com)。
ところが発売から約1週間後、JHS Pedals創業者のJosh Scott氏が、クリーン側の回路を誤って別の回路(意図していた「Box It Later」ではなく、John Mayer氏所有のレア機材「BBC-1」の回路)に実装してしまっていたことに気づいたと、公式サイトで説明しています(出典:JHS Pedals公式)。この件についてScott氏は自身のキャリアにおける「最大のミス」と表現し、初代NOTADÜMBLËは生産終了・返金対応となったと海外メディアが報じています(出典:Delicious Audio)。
「間違い」がそのまま製品化:Fumble
JHS Pedalsは、この誤って搭載されていたBBC-1由来の回路を、単体のペダルとして再度製品化しました。それが「Fumble」($89、完成品・キットではない)です(出典:JHS Pedals公式、MusicRadar)。
さらに面白いのが、この回路の由来です。JHS Pedals自身の説明によると、そもそもこのBBC-1という回路は「Dumble由来の回路」ではなく、1970年代のBarcus Berry社製アコースティック用プリアンプをHoward Dumble氏がほぼそのまま複製したものである、とJHS Pedals公式サイトで明かされています(出典:JHS Pedals公式)。つまり「Dumbleの伝説的なFETサウンド」の正体は、1970年代のピエゾ用プリアンプの複製だった、という話です。
https://jhspedals.info/products/fumble
正しいバージョン:NOTADÜMBLË V2
一方、当初の設計通りの回路を搭載した後継モデル「NOTADÜMBLË V2」も用意されており、2026年6月30日に発売されたと海外メディアが報じています(出典:Guitar World)。価格は初代と同じ$119、はんだ付け不要のDIYキット形式で、独立した2つのフットスイッチ、順序切り替えトグル、エフェクトループが追加されているとのことです(出典:Guitar World、Delicious Audio)。
まとめ
「回路を間違えました」という失敗談を、そのまま新製品のリリースストーリーにしてしまう対応は、海外のペダルブランドらしいユーモアと言えそうです。実機のレビューやサウンド面の評価については、まだ発売直後で情報が少ないため、続報が入り次第あらためて書きたいと思います。
国内での取り扱いについて
JHS Pedals社製品はサウンドハウスで取り扱いがありますが、今回紹介したFumble・NOTADÜMBLË V2については、記事執筆時点で国内在庫は確認できませんでした。今後入荷される可能性もあるため、気になる方は下記のリンクからJHS Pedals取り扱いページをチェックしてみてください。
https://www.soundhouse.co.jp/search/index?search_all=jhs+pedals&i_type=a
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